実家に帰ってからも働けないという不満から、父を理解する余裕すらもなかったわけです。
なんとかして仕事先を見つけたいと思ったとき、東京の美容外科の求人を発見しました。
「患者に寄り添うカウンセラーを求む」という広告を見た瞬間、これこそが私が望んでいた仕事だと直感で感じとりました。
すぐに広告の掲載されてる電話にコールを送り、面接へと至ったわけです。
美容外科がどのような施設なのかは知ってはいたものの、私のような心理療法士がなぜ必要なのかということはわかりませんでした。
面接を担当してくれた院長から話を聞いたとき、合点がいく答えを得たものです。
その答えとは、患者に寄り添って最高の治療を届けるというものでした。
美容外科に来る患者とは、いろんなコンプレックスを抱いている方ばかりです。
自分の顔や身体の一部に負い目があり、その悩みを解決するために手術を受けるというものです。
そしてコンプレックスが少しでもあると、人生をスムーズに歩めないという弊害も生まれます。